2年ぶりに阿寒湖の岸辺にいる。ベタ凪の釣りはあまり期待できないけど、美しい景色を堪能するために天がくれた目の保養タイムなのだ(^^)
コロナ渦で人も少なく、観光船も自粛して透明度マックス。
現地アイヌの人々は昔から阿寒湖の温泉を利用していたそう。
湖岸の一部に温泉街ができた以外はほぼ太古の風景を保っているのではないでしょうか。
きっとこの美しい景色も、昔アイヌの人たちが見ていたものとさほど変わらないんだろうな。
阿寒湖のアメマスウェーディング有望ポイント
湖の大きさや水深が芦ノ湖と似た阿寒湖。
芦ノ湖がホームの私は勝手に親近感を持っています(^^)。
年間の平均気温はわずか3.7度!という部分では全く違いますが、湖のサイズ感がしっくりくるのです。
さて阿寒湖で釣りをするには徒歩でウェーディングする釣り方と、渡船で渡る釣り方があって、私のイメージだと阿寒湖は渡船しなくても釣れる!はず。
徒歩のポイントをいくつか紹介します。
ホテル前
ニュー阿寒ホテルから阿寒湖に出たところがすぐポイントで、砂利の浜はシャローまでアメマスが捕食に入って来ます。
そこから湾の右奥にはウッドデッキがあって、朝イチは見えアメマスをサイトで狙うこともできます。
この辺が一番魚影が濃いのですが、なんででしょうね?
水質も一番よくないから、プランクトンやワカサギが多いからかな?と思ってます。
ホテルから見えてる岬
部屋やレストランや大浴場から見える岬。
ホテル側に向かってブレイクラインが近く、アメマスの実績豊富な好ポイントです。
この枯草も、まもなく水上に葉が伸びてくる頃。
葉が伸びてくると、この水草の林の中にもアメマスが入り込んできて、マイクロスプーンで狙う釣りが盛り上がります(^^)
岬の馬の背になっているポイントはバックスペースが取れるためフライの好ポイント。
インレット
阿寒湖の南岸にはいくつかの流れ込みがあって、特に水量のあるのがGoogle mapでも分かるウグイ川です。
ウグイ川以外の小さなインレットでもワカサギが寄り付きますので、特に春シーズンはすぐ近くで大型のアメマスが見られます。
桟橋
食堂「海兵」前の桟橋はなぜか釣り人が乗っかって釣りしています。
普通はボート屋の桟橋って立ち入り禁止じゃないですか、だから避けてたんですが次々とルアーマンもフライマンも桟橋に侵入して行って、しかも時々釣れてるんです!
まあ桟橋に乗らなくても釣れますけどね(^^)v
桟橋の付け根にもインレットがあって、ワカサギが接岸していました。
桟橋の両サイドっていうかこの辺一帯のシャローがポイントです。
釣りポイントじゃないけど、「ボッケ」
湾奥の遊覧船乗り場から遊歩道を15分ほど歩いていくと湖岸から温泉が湧いてて、湖水も暖かいところがあります。
この先は遊歩道工事中で入れませんでしたが、工事が終わるとずーっと先までウッドデッキで歩いて行けそうです。(次の年、遊歩道ができてかなり奥まで歩けるようになってました)
岬とワンドが続くので、新しいポイントがいくつもありそうですね(^^)
阿寒湖のアメマスはこうやって釣る
阿寒湖はぶっちゃけ、ルアーは大よりは小、ルアーよりフライかと思いますがあなたの腕次第!
早朝、シャローでフローティングミノー
岸から後ろに下がって、シャローをよーく観察しましょう。
ブレイクラインからフッとアメマスがエサを探しに来ます。
だいたいの位置を確認したらアメマスが去ったあとフローティングミノーを浮かべます。
また来るので、次にアメマスが現れた時に「チョコっ」と動かすとバイトしてきます。(してくることがありますw)
特に朝イチ、絶対に岸際に立ちこんではいけません!
少し距離を取って、木の陰などから水中を伺いましょう。
シングルフックはリアに1本、後ろ向きで。
後ろから追尾してきたアメマスがリアフックをついばむところが見られるかも。
気温が上がると、シケイダー
6月はなんといっても春ゼミです。
セミが鳴いていようがいまいが、水面にシケイダーを浮かべましょう!
阿寒湖はシングルバーブレス1本。
シケイダーのどこに付けるかですが、私はリアです。
トレブル1本ならベリーなのですが、シングル1本となるとフッキング率の高いのはリアでフックは後ろ向きです。
シケイダーのカラーは2種類持参。
ベタっと塗ってあるものと、クリアなもの。昼間の水面に浮かべて使うので「透けてるか透けてないか」の使い分けだけでOK!
私は視認性でスズメバチカラーが好きですが黒でも何でも釣れます。
決め手がない時はマイクロスプーン
スプーンてルアーの元祖じゃないですか、サイズを選べば万能ルアーですよね♪
しかも阿寒湖で使うスプーンは小さいヤツです。
1.5g~3.5gぐらい。管釣りだと思って巻きましょう。
マイクロスプーンの釣りってルアーとフライの間の様な感じですよね。
阿寒湖で虫を食ってるアメマスを相手にするにはフライの知識が必要なのかもしれませんね。
こういうマイクロスプーンを投げるにはライトタックルが欠かせません。ラインもすべてライトに。でもデカいのかかったら切られるのでそこそこに。
これが阿寒湖の金アメマスか!
さて阿寒湖の金アメマスが金アメマスだった時の様子です。
この湖のアメマスは温泉成分のせいなのか何なのか、通常のアメマスより金色だな、とは思っていましたがこの日の夕方、本物を見ました。
夕刻のアメマスを狙う
早朝にいいアメマスが食って来た以外、日中は厳しい釣りとなった今回の阿寒湖。
だいたい夕方早めに温泉に入って夕食、となるのですが「夕方釣りしてないな」と思って朝、アメマスがいたインレットへ。
ここはワカサギを狙う大型のアメマスが次々にインレット付近に回遊してきます。
時折「ジョバっ!」とか言わせて水面で捕食するシーンも見られ、ワカサギを狙っていることは明白。
水面下でも捕食活動が行われているようで時折水面を跳ねるワカサギや、水中からの「モワっ」という波紋が出ます。
こんな時はサスペンドミノーのステイにゆらぎアクションが効く!と私は思っていて、小さめのサスペンドミノーをインレットの流れに乗せて、漂うようにフラフラとコントロール。
水面に浮かぶPEラインが流れに押されて左右に揺らめいていたその時。
「グンっ!」
「食った!」
ライトなタックルに大型のアメマスのズッシリした重みが乗って、しっかりフッキングが決まったことを伝えてきます。
相手は水中で、傾いた夕方の太陽を体に反射させ、黄金の閃光を撒き散らして抵抗。
でかい!確実にまあまあな魚体!重く、そして金色が強く輝きます。
ランディングしようとネットを差し出すとまた沖に走り、ドラグを鳴らして大暴れ。
大丈夫。逃がしてやるから1回ランディングさせて!とお願いしながらどうにかランディング。
夕日の力を借りて黄金に輝く阿寒湖のアメマス。
これが阿寒湖の金アメマス。
美しく、力強いファイター。
太く、ずっしり思い今年の阿寒湖アメマス。
アメマスの体格はワカサギの数に比例するようです。
コロナ渦のこの1年、湖と魚たちにとってはいい休養になったはず。
こんな自粛もうゴメンだけど、魚たちはウェルカムなんでしょうね。
ヒグマ出るよ
阿寒湖は私が帰ってからヒグマが出没しているようで、立ち入り禁止エリアもあるみたい。
熊鈴、笛、熊スプレー、装備をお忘れなく。
美しいアゲハも出現。大切にしたい自然がどーんと広がる阿寒摩周国立公園。
1市10町にまたがる91000ヘクタールの大自然は、9割が手つかずの原生林。
ぜひ心の癒しに釣行されてみてはいかがでしょうか(^_^)
阿寒湖おすすめタックル
ロッド/シンフォニアトラウト SomeRise児島秀明監修 510ft 4ピース
北海道の、小渓流でも大きめのトラウトが潜む場所にマッチするロッド。
機内持ち込みサイズなので遠征にも重宝してます。
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ステラC2000にPE0.5号、フロロリーダー6ポンド
軽いミノーやスプーンを使う阿寒湖の釣りではライトめぐらいがちょうどいいです。ドラグ設定は確実に―(^^♪