シラウオ漁の本編はこちらでご覧いただくとして、その豊富なザコ、霞ヶ浦の豊かな生態系も楽しもうじゃないかというのがこのページでございます。
かわいくて美味しい雑魚たちをご覧ください(^^)
霞ヶ浦、シラウオ漁でとれる他の魚たち
網を上げるとき、1回目の雑魚選別網にかかった魚たち。さあこの中にどんな魚種がいるのでしょうか!?
まず本命、シラウオ
解禁直後ということもありサイズは小。形もよくわからないぐらいなので、年末ごろのMAXサイズのシラウオ画像を載せておきます↓
長いですね!うまそう。このサイズは1匹づつ揚げて天丼になりそうです。
冬に禁漁になってその後産卵、孵化して育ってまた7月の解禁頃に1枚目のサイズ、冬まで成長、産卵の繰り返し。
禁漁期のほかにも、解禁期間中も水曜と日曜は禁漁。資源保護しながらこの漁の維持、存続をしているんですね。
わかさぎ
シラウオ漁の紛れ込みド定番、わかさぎ。こちらは外道ではなく、集めて売れます。
しかし霞ヶ浦のワカサギも年々減少の一途をたどり苦しい状況にあるようです。
淡水サヨリ(くるめさより。地元名よど)
サヨリの近縁種で、汽水域に生息。商品価値が低く捨てられることも多いのですが、これをすり身にして団子にしたお吸い物は絶品です。地元スーパーで「ヨドすり身」が売っていたら即買い!おすすめです。
ハス
ここ数年で急増しているというハス。一瞬オイカワ?と思いましたが口の形が独特でオイカワとはちょっと違う。船長が「ハスだよ」と。私は桂川にハス釣りに行きますが、ここで相当数のハスが網にかかったので霞ヶ浦水系も今度調査釣行に行こうと思います。
コイ科には珍しく完全肉食性なので、近年増えてきたってことは今後生態系に影響を及ぼすかもしれませんね。
ダントウボウ
中国原産コイ科の淡水魚。2000年代から見られるようになったとのこと。大物は50cmにもなり、近年では狙って釣るほど人気も数も増しており、食べてもうまいとの情報も。
ペヘレイ
南米原産のペヘレイ。小型のものはワカサギに似ていますが、こちらは40cm以上に成長します。私もバス釣りしてて30cmオーバーのペヘレイを釣ったことがあります。
霞ヶ浦では1985年に養殖実験が行われたそうで、その後定着が確認されているとのこと。
肉食性なので、わかさぎの減少はペヘレイも関係しているのかもしれません。
エビ類
ザザエビ。釣りする人にはモエビ?アクアリストにはヤマトヌマエビ?に見えますが恐らく手長エビの幼体。手長エビ(川エビ)の漁獲量は茨城県が日本一!
佃煮でよく売られています。
オイカワ?
口が曲がってない?口がハスより小さいのと背中がグリーンがかっているのでオイカワじゃないかなーと。
湖にオイカワがいることは珍しくないのですが、霞ヶ浦では希少。(ハスかもしれませんが)
ブルーギル?
フナかと思いましたが微妙にタテジマが見えますね。たぶんギルの稚魚。
ハゼ類
左はヌマチチブかな。右は白くて半透明な、なんか知らないハゼ科。
実食。霞ヶ浦シラウオ漁の外道たち
せっかく網にかかってくれたので、お味の方も気になりお持ち帰り。
今回試食する霞ヶ浦の魚たち
上からハス、ペヘレイ、淡水サヨリ(クルメサヨリ、ヨド)、ワカサギ。
さあいったいどんな味なのか!?
唐揚げにしていきます
水分をキッチンペーパーで拭いて、片栗粉をまぶして、170度のキャノーラ油で揚げていきます。
このワカサギは去年の生き残りの大物です。180度でパッと揚げるより、170度で多少じっくり、骨まで食べられるように火を通していきます。
実食!んんっ?これは・・
シンプルに塩味でいただきます。
塩は最近お気に入りの「オホーツクの塩」
マグネシウムが多く、うまみが強いと思っています。
まずハスから。
カリッと。
お、普通においしい。川魚の軽い苦み、小さいわりに骨がジャリっとするけど。
次、淡水サヨリ。
カリ。ちょっと揚げすぎたな。
ん?でも美味しいぞ。身の味が濃い。これは酒がすすむ。
お次、大きいわかさぎ。
サクッと。うん、うまい。さすがワカサギ。
身が大きくてワカサギ味がしっかりしている。
最後にペヘレイさん。
サクッと。おや?くさ、い?泥臭いわ。これはナシだ~
残念、ちょっと期待したけどマズい。
美味しいやつだけもう一回揚げよう。
てなわけでハイボールおかわり。サヨリとワカサギを揚げていきます。
味変に使用するのは山椒とハーブミックス!和と洋ですね。どちらもいい仕事しますね(^^♪
まとめ
一言でいうと、ワカサギとサヨリは美味い。
ハスは小骨が気になる。
ペヘレイは美味しくない。
という結果でした!(あくまでも個人の感想です)
気になった方はチャレンジしてみてください。