「そこには50年前のアラスカがある。」といわれるカムチャッカ半島。
日本の約1.3倍の面積に約31万人が暮らします。広々~♪
そのうち25万人は空港のある街ペトロパブロフスク・カムチャツキーにいるというんですから、他は点々とある村や港にひっそりと暮らしているんですね。
そして約4万本あるといわれる河川のすべてに鮭が遡上します。
わずか4カ月の短い夏の間に、彼らは全てをかけて川を遡ります。
カムチャッカで釣れるサーモン系魚種
サーモンとトラウトに分けて、まずはサーモン系いってみましょう。
キングサーモン(現地名チャウイーチャ)、マスノスケ
この個体は1m6cm、14kg。
カムチャッカでは年に1匹の大物。
この赤いメーターオーバーがファイト中にジャンプする様は圧巻。
全身の血が沸騰します(^^)v
この写真はファイトで腕がパンパンでキングを持ち上げられなかったの図。
淵で掛ければ、割と楽にランディングできることもあります。
ファイト時間が短ければ自分が元気なので、このように持ち上げられます(^^♪
キングが遡上している時は他のサーモンはあまり遡上しません。
レッドサーモン(ネルカ)、紅鮭
カムチャッカの赤い彗星、ネルカ。
キングが終わるころから遡上します。
サイズは程よく50~60cm前後です(^^
海から遡上したばかりのメス。
これは現地でエラを取って冷凍して持ち帰りました。
遡上間もないためイクラは柔らかく、つぶれるので筋子のまま醤油に。
身は2日ほど塩を入れてからじっくり焼いていただきました。
酒が止まりません(^^♪
チェリーサーモン(シーマ)、さくらます
カムチャッカには遡上が少ないようです。
しかーし、遡上魚たちの遡上コースには必ずサクラマスも入っていますので丹念に攻めるといいでしょう。
ガリエツを1000匹釣ったら1匹ってトコでしょうか(~_~)
これはイーチャリバーで同行者が釣った40cm級。
本当に美しかったです!
シーマといえばコッピ川
ピンクサーモン(ガルブーシャ)、からふとます
見事なセッパリの雄。
知床などの河口ではスレがかりするほどいますが、カムチャッカの川ではそこまでいません。
しっかり目の前をルアーが通るようにコントロールできると食ってきます。
こちらはほぼマックスサイズのカラフトマス。
約70cm5kgです。
この時は6月中旬、まだ遡上間もない銀ピカです。
これからセッパリ化して色が変わってきます。
チャムサーモン(ケタ)、シロザケ、鮭
カムチャッカではキングの次に大きいサーモンです。
日本で鮭といえばこいつです。
歯が鋭すぎてヤバいですね!
サーモンの中では味は劣るとされていますが、沖で獲れたものは十分うまいですよね。
日本の食卓を支えてきた功労者です。
シルバーサーモン、コーホーサーモン、銀鮭
夏の終わりに遡上するサーモン。
魚食性が強いサーモンで、遡上してからも比較的ルアーやフライを追うらしく、ゲームフィッシュとして人気があります。
シルバーだけを狙いに行ってもいいぐらいです。
川に上った個体でもシルバーなら美味いらしいです。
カムチャッカで釣れるトラウト系魚種
結局アブラビレの付いてる魚しか見てない気がします。
レインボートラウト(ミキージャ)、にじます
ニジマスの原種といわれるミキージャ。
以前これを釣りにオパラリバーへ行ったのですがサイズも数も芳しくなく、イーチャリバーのほうがどちらも上でした。
写真は蝉ルアーにヒットした56cmのミキージャ。
爆発的なジャンプを繰り返す最高のファイターでした!
ミキージャは降海していないので刺身で食べることができます。
ぜひ日本から醤油とわさびを持参しましょう!
現地のは韓国製で、それもおいしいけど味が違います。
ニジマスはかなり釣りましたが、60cmを超すものは釣れませんでした。
ドリーバーデン(ガリエツ)、オショロコマ
日本でいうオショロコマですが、全然別の魚に見えます。
たまに60センチ級も釣れます(゜o゜)
婚姻色の出た雄のガリエツは本当に美しい!
しかも食ってもうまいんです!(^^)!
カムチャッカ滞在中は毎日食卓に上ります。
チャー(クンジャ)、アメマス
クンジャ級の大物はまだ釣っていませんが、当然遡上しているようです。
日本でも北海道では80cmを超す大物がキャッチされていますが、カムチャッカで大物クンジャを狙って行ったら凄いことになりそうです。
まとめ
川が4万本、オショロコマが60cm、メーターオーバーのキングサーモンなど、とにかくスケール感が違うロシア、カムチャッカの釣りです。
全部が同時期に川にいないので、狙いたい魚種によってツアーの時期を調整する楽しみもあります。
食べる時はアニサキスに注意が必要ですが加熱すれば問題ありません。
降海すると寄生虫がつくので、上記で刺身オッケーなのはミキージャのみです。
ドリーバーデンとアークティックチャーの違いについては調査している人がいますので、新着情報が楽しみです(^^♪
まだまだ奥が深いカムチャッカの釣り。資源保護の意識も育ってきていますので今後ますます楽しみなフィールドです!
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