ヒメマスは陸封型の紅鮭。Land-rocked Red Salmonです。ヒメマスと言えば十和田湖や屈斜路湖、関東近郊では西湖や中禅寺湖が有名ですよね!
しかし芦ノ湖でもあの赤いヒメマスが釣れるんです(^^)しかも陸っぱりでもウェーディングでも。
キャスティングの時期は9月下旬から11月中旬限定です。芦ノ湖に赤いヒメマスを釣りに行きましょう!
ヒメマスの歴史を少し
日本国内のヒメマスは阿寒湖が原産。1894年に阿寒湖から支笏湖へ移入され、ここでの移植が成功し、1902年に十和田湖へ、1906年に芦ノ湖や中禅寺湖、西湖、本栖湖へ移入されました。
しかし最初の1894年といったら、帝国主義で日清戦争やってた時代にですよ、阿寒湖から千歳孵化場経由で支笏湖へヒメマスの発眼卵を運んで増やそうって尽力した人たちがいたってことですね。
いつの時代も人の熱が未来をつくるんですね(^_^)
芦ノ湖のヒメマス釣りポイント
さてヒメマス釣りです。ボートなら解禁期間ずーっと釣れますが、岸からは一体どこで釣るのかというと・・・
流れ込みを観察しよう!
芦ノ湖には小さいですが流れ込みがいくつもあります。
ヒメマスは産卵のためにその流れ込みに集まります。
昼間から産卵行動も行われますが、夕方になるとブレイクの下にいる群れが上がってきて産卵に加わります。「え、こんなにいたの!?」ってぐらいヒメマスの群れができることもありますので、観察するだけでも楽しいですよ(^^)
※このポイント(セイケイ。青屋根のスロープから庭石を結んだ岸側)は2023年から、10月11月は禁漁になりましたのでご注意ください。
昼間はヒメマスの群れが見えなくても、実はちょっとだけ沖やブレイクの先にいます。だいたい、ちょうど目視できないぐらいの水深5mそこそこ~10m程度の場所で魚探の反応があります。ボトムを意識したルアーで攻めてみましょう!
湧き水を探そう!
湧き水は、フレッシュな水が出てくるって意味ではインレットと同じことです。
芦ノ湖は湖底からたくさんの湧き水が湧出しています。砂泥底やウイードのある湧き水地帯を見つけたらヒメマスの産卵が行われると見ていいでしょう。
ボトムで群れているヒメマスにはボトム攻撃です!
ヒメマスを芦ノ湖で釣るならこのルアー
とりあえず沈めますのでこの2選!
ボトムノックスイマー
ボトムでダートさせれば反応してきます。ダート幅は小から大まで工夫してみましょう!
流れ込みでも湧き水でも、ヒメマスは産卵しようと集まります。そこにボトムノックスイマーを沈めてトーン、トーンとダートさせます。
カラーはピンク系が定番です。
ハイドラム
実は対ヒメマスのシークレットルアーはハイドラムなんです!
スローのただ巻きで釣れます。管釣り用のシングルバーブレスが丁度いいですね!トレブルフックついてるとスレで掛かってきますのでシングルで。
カラーはヒメマスと言えばピンクですが、このように茶色系でも釣れますし黒やクリアーでもOKです。
ヒメマスキャスティングのタックルin芦ノ湖
ロッドは渓流トラウト用から湖用のライトまで
ヒメマスのサイズはちょうど尺ヤマメぐらいなので、渓流用のセッティングが丁度良いです。
スミスのシルファーの5.3ftぐらいからテンリュウのRays 6.8ft Super Yamameぐらいまでが良いかと!
もっと細いエリアトラウト用のロッドでギュンギュンにノされたい、というMな紳士はテーパー&シェイプのエリアタクト62XULTなどいかがでしょうか。
上の写真のはゴールデンミーン社のシンフォニア トラウト5.10ft 4ピースの、SomeRise児島秀明氏監修モデルです。
このロッドは短めだけど強め、キャスト精度もよく、トラウト用のルアーならだいたい投げられるちょうど良いロッドなのです(^^)
しかもこういうロッドって高価になりがちなのですが、こちらはなんと16800円という親切価格。というか企業努力でしょうね。ユーザーとしては非常にありがたいです(^^)
私は渓流の大物&湖の中型トラウトで使用しています。
細かいスペックなどはゴールデンミーン社 シンフォニア トラウトのページで。
リールはロッドに合わせて2000番程度
シマノだと2000か2500。私はステラC2000かヴァンキッシュC2500を合わせています。
ヴァンキッシュは夢屋スプールと花梨ハンドルノブにチェンジ。重さもちょうど良くなります。ノーマルヴァンキッシュだとC3000の重さが丁度いいけどロッドに対するサイズ感としてはC2500がいいんですよね(^^)
気に入ったリールをロッドに合わせてパーツの重さでカスタマイズするのもおすすめです!
PE0.3号、フロロリーダー4ポンド
PEは0.3~0.6、リーダーは4~6ポンド。ルアーを必ず沈めるのでナイロンじゃなくてフロロです。長さは50㎝も付ければ十分でしょう。
まとめ
ヒメマスのキャスティングは陸っぱりでもウェーディングでも、もちろんボートからも狙えます。赤いヒメマスがルアーを追尾してくる様が見られるのはこの時期ならでは!
ぜひ芦ノ湖のヒメマスも狙ってみてください。
そして産卵期のヒメマスは食っても美味しくないのでリリースしましょう。
そして元気に産卵してもらって、来年も楽しませてもらいましょう!