1925年、日本に初めてブラックバスが放流されました。
それが芦ノ湖であり、日本のバスフィッシングの原点です。
これは政府の許可のもと、実業家の赤星鉄馬氏がアメリカから90匹を持ち帰ったものだといいます。
以来様々な理由で全国各地に分布が拡大しましたが、ご存知の通りブラックバスを取り巻く環境は「微妙」のひとことです。
芦ノ湖は日本のバス釣りの聖地
というわけで芦ノ湖は日本国内におけるブラックバス釣りの聖地だといえます。
僕はこの芦ノ湖でブラックバスを釣るまでは、濁った水でワームをシェイクしたりスピナべを引き倒すのがバス釣りという印象でした。
しかも特定外来種のレッテルを張られた何だか後ろめたい魚だと。
しかし芦ノ湖でブラックバスを釣るようになって今までのイメージは吹き飛びました。
芦ノ湖のブラックバス釣りが楽しい理由
まずクリアウォーターでファイトが丸見え。
バイトシーンまで見えることも珍しくありません。
ラインもタックルも汚れなし。
放流バスが釣れる時もありますが、基本はネイティブまたはワイルド化した個体を狙っていますので釣り方もワイルド。
そもそも芦ノ湖はワームが禁止ですからハードルアーで釣ります。
自然分解するという意味ではポークの使用が許可されていますが、使うのは放流バス狙いで友人を案内した時だけですね。
別にポークじゃなきゃ釣れないわけでもなく、ハードルアーで普通に釣れます。
そして何より合法で放流や繁殖が許可されて、ある意味保護されているお魚を釣っているわけですから、公明正大にブラックバス釣りを楽しむ権利があるわけです。
さらに、魚がデカい!きれい!かっこいい!
なおかつ風光明媚で都心から近い。
芦ノ湖は僕のもっとも好きなバス釣りフィールドなのです(^^
芦ノ湖ブラックバス釣りおすすめルアー7選
僕はたいていトラウトシーズンの谷間である夏にブラックバス釣りをやっているので、トラウトタックルで投げられるルアーを使っています。
なのでトラウティストがおススメする芦ノ湖バスルアーということで(^^)
福蝉
静かにアプローチして静かに着水させて、待ちます。
反応がなければちょっと動かして待ちます。
トップで釣りたいという時に使っていて、セミである必要はないかもしれませんが福ゼミは飛距離抜群!遠くのライズに投げたりします。
福ゼミは大小あってどちらも釣れます。写真は大きい方で、視認性アップのために頭にシールを貼りました。
小さい方はコチラ
チェリーブラッドSR90
普通にリトリーブしても安定のローリング主体のアクションを見せてくれます。
僕は基本的にリーリングが遅い方が好きなので、大体のルアーをローリングかもしくはもっと遅くしてi字系のごとく使っています。
でも芦ノ湖に限らず、i字系って釣れると思うんです。
チェリーブラッドSRは思ってる以上に潜るので根掛かり注意。
ウエイトを少し軽くするためにシングルフックに交換しています。
巻いていて何かに当たっても、フローティングなので止めれば浮きます(^^)v
X-70
ただ巻き、ストップ&ゴー、トゥイッチ、すべて良し。
ベイトが見えている時などはこれを通して、止めて食わせます。
止めたミノーをバスがじっと見て、ぱくっと食べる様子は必見です!
ワンダー 90
遠投してボトムをイメージして巻きます。
ブレイクラインは舐めるように引いちゃってください。
フックはシングル1本にしておくと根掛かり回避能力が高くなり、思い切って攻められます。
ワンダースリムリーチ90もよく使います。色は好みですが、僕はチャートかレッドヘッドが良く釣れる気がします(^^)
ソウルシャッド62DDR
岩陰でサスペンドさせるとバスが出てきます。
さらにボトムノックをスローでやるととんでもない効果が。
お気に入りチューンは、テールフック1本にしてリップにシンカーを貼って使用。
BUX 9.3g
水深のあるポイントや、砂地のポイントはスプーンでチェックすることも多いです。
飛距離も出るし、表層からボトムまで探れますのでぜひ持っておきたいですね!
BUX9.3か6.5を使います。
ハンクル K-1ミノー 8.5cmサスペンド
ゆっくり巻けば抜群のローリングアクションでバスを誘います。
止めたり、揺らしたり、サスペンドにしかできない動きが楽しめます(^^)
・・・という、だいたい上記7点あれば勝負できます。
カラーは
- キラキラするもの
- 逆に、光らないもの(茶とか黒とか)
- チャート系
- クリア系(アユやワカサギ)
の中から、日差しや明るさに合わせたチョイスをしています。
芦ノ湖ブラックバス釣りのタックルと釣り方
ワーム系は禁止の芦ノ湖ですから、トラウト用のミノーを中心にゲームを組み立てるのがおもしろくなります。
しかも陸っぱりは岩盤系のハードボトムで起伏も激しいところが多く、大岩がゴロゴロです。
というわけでタックルとしては、ネイティブトラウトを狙うタックルで、ミノー系タックルかスプーン系タックルかに分かれます。
クリアウォーターだからかスレているからか、ビッグベイトやデカすぎる羽モノは釣れたことありません。(釣ってる人がいるから使い方なのでしょう)
芦ノ湖バスの基本タックル
お手軽にABUバスフィールド632L、リールはシマノコンプレックス2500
以前はトラウトタックルしか持ってなかったので以下のような大物トラウトタックルでやってましたが、道具の進化もあって最近はこだわりません。
ウェーディングするならバスロッドより長めのトラウトロッドの方が有利です。
7フィート台のL~MLクラスのロッドに、シマノだと2500か3000番台のリール。
ラインはPEの0.8号でリーダーはフロロの10ポンドでオールシーズンいけます。
さらにボートで見えバスを狙う場合などは細いラインにチェンジします。
タックルのチェンジがめんどくさいときは、リーダーの先に細いリーダーをつけちゃいます。
僕はだいたい1本しか持って行かないので、トラウトキャスティング用のスピニングタックルでオールシーズン遊んでいます。
7フィート台があれば、遠投も効くしファイト中の余裕もできます。
軽いルアーも飛ばせる柔らかさと大物を寄せられるバットの強さ、全体のいい曲がり具合を兼ね備えている湖トラウトロッドがベストですね。
スプーンやるときはもうちょい長めのロッドで大岩をかわしましょう。
ウェーディングは静かに入ろう!
釣り方は、とにかく静かにアプローチすることです。
これで50%決まります。
- バシャバシャとウェーディングしない
- 着水音を静かに
- 粘っても釣れないので移動する
- 人のいない場所のほうが釣れる
- 他人が投げていないルアーを試す
- 桟橋に付いている魚はスレているので無視
以上の点を押さえると釣果がアップ!
ポイントはいくらでもありますので、気になったところは浸かってみましょう!
ちょっとした岬やワンドや、大岩や、深さに変化のあるところを見つけたらまずポイントだと思ってください。
朝夕は芦ノ湖のブラックバスも岸近くにいますので、近いとこから探っていきましょう。
芦ノ湖バスはボートからのキャスティングでも!
バス釣りはボート釣りがメインの方も多いですよね!
というかトーナメントなどはみんなボートだし、むしろ陸っぱりやウェーディングが少数派でしょう。
僕は釣行の1割ぐらいはボートで行きます。
ボートの時もウェーディング同様、やはり静かにアプローチしたいところです。
できればエンジン船にエレキを付けたいですねー。
大きなポイント移動はエンジンで、ポイントに入るときはエレキでそーっと近づけば釣果倍増。
しかしそれよりも「エンジン切ってボートを風で流す」というのが最強です。
いかにバスに気づかれずにアプローチするかがまず重要です。
そして風上(ポイントの上流側)にボートを付け、エンジンを切ります。
あとは風の吹くままボート流し、シェードや大岩を目安にルアーを打ち込んでいきます。ブレイクライン沿いのチェックも忘れずに。
多少ボートが早く流れようとも、それがその時の自然な動きだと理解してその速さに合わせたルアーローテーションやアクションをしていきます。
他にも、微風のときにボートを流しながらスモラバをズル引きするのも効きます。
ちなみスモラバは毛が十分アピールするのでトレーラーなんて不要です。
エバーグリーンのC4とか、ジャッカルのベクトルジグなんかいいですね!
芦ノ湖のバス釣り、その他のご注意
陸っぱりで釣っててボートが近づきすぎてきたら腹を立てずに手を振ってみましょう。間違ってもスプーンを遠投してボートを狙わないでください(笑)
最悪移動です。ポイントはいくらでもあるので争わず、譲っておいても他のポイントで釣れます。
その前にボートのマナーが悪いと思いますけどね。
例えば中禅寺湖だと陸っぱりに人がいる時は50m離れましょうとかやってますが、芦ノ湖はボートが岸に近づきすぎです。
ボートに乗ってるんなら陸っぱりで行けないところに行くべきでしょうね。
あとフライラインで水面をビシャっと叩かれているポイントはスルー。
でかいルアーをボチャーンっと投げ込まれているポイントもスルー。
相手はネイティブorワイルドの大物です。こちらの気配を気づかれないようにアプローチすることが釣果につながります。
芦ノ湖は広いので湖岸を歩いていると意外と穴場っぽいところが空いていたりします。
そこでいろいろなルアーやアクションをじっくり試してみてください。
あなただけの必釣パターンを見つけて芦ノ湖をエンジョイしましょうー!
まとめ
臨機応変でゲーム性が高いのがブラックバス釣りの魅力です。
さらに芦ノ湖はクリアレイクなので、見えバスを釣る楽しさもあります。
見えるから試したことの答え合わせもしやすいですし、上達できます。
ウェーディングが楽しいのも芦ノ湖ブラックバスの楽しいところです。
ぜひトラウトのついででも芦ノ湖のブラックバス釣りの楽しさを感じてもらえたらなーと思います(^^)
ウェーディングで体が冷えたら温泉もありますよ♨
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