毎年3月になると釣り人の間で多摩川のマルタウグイの話題が上ります。
なぜ芦ノ湖解禁と渓流解禁の忙しい時期にも関わらず、ウグイ風情がそんなに釣り人のハートをロックしているのでしょうか。
通常のウグイの3倍のスピード
多摩川の宝石
多摩川の赤い彗星
などと言われます。
なぜ多摩川の赤い彗星かというと、彼らは普段東京湾で過ごしています。
ところが産卵期になると全員で一気に多摩川を約25キロ遡上し、婚姻色で赤くなり、ミッションを終えたらさっさと海へ帰還してしまいます。
その間わずか約1カ月。
通常のウグイと違うのです。
まさに彼らは多摩川の赤い彗星、マルタウグイなのです。
その生態はよそのサイトで見てもらうとして、僕は「どうしてもマルタウグイを釣ってみたい」という、かつての僕のようなあなたのために、その釣り方を書き留めておきます。
多摩川のマルタウグイの釣り方
マルタウグイの釣り方はいたってシンプル。
目視して、マルタウグイがいる場所の上流側に投げて、ボトムを転がす。
そこにいるからといって水面で食うわけではありません。
ボトムでルアーをゆっくり転がすイメージ
これがキモです。
変にアクションつけると食ってこないどころかスレで掛かって大変なファイトになります。
軽いトゥイッチ程度にとどめておきましょう。
浅いところに群れていますが、浅いなりにボトムを意識してスローに巻きましょう。
だってこのお口、下向きですからね。
ボトムじゃなくても食いそうな日は
フローティングミノーかスピナーをドリフトさせます。
魚がいるところにルアーをドリフトさせてU字を描いてターンした時にグン!です。
わりと口が堅いので追い合わせをガッツリかましてファイトしましょう。
多摩川のマルタウグイを釣るタックル
マルタウグイはかなり力強いので油断禁物です。
アベレージは実釣で40センチ台後半ですが、流心に入るととんでもないパワーを発揮します。
ロッドはバス用強めかトラウト用強め、リールはステラなら3000
芦ノ湖でバスやトラウトを釣っている人ならタックルそのままでOKです。
シーバスの人ならシーバスタックルそのままでいけます。
でも川なので、ウェーディングシーバスロッドよりボートシーバスロッドぐらいがいいですね。
ヤワなタックルだと流心に入られたときに回収不能になるし、外道の鯉がかかった時に取れません。
ちなみに外道は鯉とスモールでした。
例えばシンフォニアトラウトにヴァンキッシュC3000
ロッドは北海道の渓流で大活躍の強めで短めのトラウトロッド、ゴールデンミーン社のシンフォニア・トラウト510
リールはこのロッドと重量バランスの合うヴァンキッシュc3000
ラインはPE0.8号、リーダーは10ポンド以上
理想を言えばもうちょっと細くしてミノーで底を舐めまくりたいところですが、ファイト場所によっては本当に回収できなくなります。
岩に擦られて切れることもあるのでヒットからのランディング場所までをイメージして釣りましょう。
流れに乗られるとこうなることも。
遡上魚マルタウグイの底なしのパワーを見せつけられました。
多摩川のマルタウグイおすすめルアー
沈めばOK!というわけでもありません。
適当にやってたらスレで掛かってきますので、狙った釣り方でどうお口を使わせるかが大事です。
ミノーはシンキング
Dコン
ご存知タングステンシンカー搭載の50mm4.5g。
これさえあればOKです。
63mmのは沈みすぎるのでこのポイントには向きません。
月虫(沈)
55mm6g。
これも丁度いい沈み加減です。
月虫(撃沈)は沈みすぎますのでここでは使いません。
スプーン、スピナーは水噛みの良いもので
BUX 3.8g
ボトムをコロコロ~っとソフトに誘ってあげます。
カラーはチャート系とシルバー系とゴールド系を天気や水の色によって使い分けます。
AR-S
クロスに投げてチャラチャラ~っとドリフトさせてあげます。
アクション不要。3.5gがベストでした。
サスペンドミノー
上記で食ってこない場合はK-1ミノー85spをうまくレンジ入れられれば食うでしょう。
多摩川のマルタウグイのポイント、二ヵ領上河原堰堤
最もアツいのがマルタウグイの遡上最上流部といわれる二ヵ領上河原堰堤。
その下流にも2ヶ所のポイントがあります。
二ヶ領上河原堰堤
これより上流には遡上できないようです。
よってマルタウグイここが行き止まり。
シーズン後半はここを狙って釣行します。
時期が来れば、多摩川のすべての遡上マルタウグイはこの付近に溜まるんじゃないかと!
次々と用事の済んだ方から海に戻られますけどね(^^)
二ヵ領宿河原堰、田園調布堰堤
二ヶ領上河原堰堤の下流にも2つの大きな堰堤があります。
その2ヶ所も同じように釣れます。
グーグルマップで見てみてください。
シーバスは田園調布の堰堤までしか来ませんが、マルタウグイはもっとグイグイ上って完全淡水のエリアで産卵します。
二ヶ領上河原堰堤攻略のための駐車場とコンビニ
中野島駅前にコインパーキングもあるし、川沿いにコンビニもありますので安心。
駐車場
ここは土手の道向かいにあります。
でも隣が工事中だからこの駐車場もなくなる可能性大です。
でも大丈夫!
中野島駅のほうにはいくつかコインパーキングがあるので安心して駐車できます。
コンビニ
土手の道向かいにローソンがあります。
ここでおやつとドリンクを買っていきます。
もうちょい上流側にセブンもあります。
車がなくても電車で行けます
JR南武線の中野島駅から二ヶ領上河原堰堤までは徒歩5分程度ですので、電車でもサクッと行けます。
今回行った多摩川の西側は川崎側、中野島駅もこの川崎側です。
調布側からもポイントに行けるようですので、ナビで駐車場を表示させればすぐだと思います。
ところでウグイって食えんの?
と思われた方!
実はこのウグイ、地方によってはちゃんとした食料なんですね(^^)
マルタウグイとはちょっと違うと思いますけども。
例えば千曲川では、旬の5月6月期間限定でウグイ料理を提供している店があります。
塩焼きや天ぷらなどコース料理になっていて、東京でマルタウグイを釣ってるアングラーからしたらちょっとアレな感じはしますけど、1度はコースで味わってみたいものです。
ちなみに僕は那珂川でウグイの塩焼きを食べたことがありますが、「意外とイケルな」という感じでした。
分厚い皮にたっぷり塩を振って炭火で焼きあげたウグイは、身も多くてなかなかの食べ応えでした(^^)
北海道でも、阿寒湖の近くのレストランでウグイ(エゾウグイ?)のルイベをいただきました。アイヌの郷土料理だそうで、薄切りのウグイは甘みがあって美味でした。
多摩川マルタウグイまとめ
期間限定、天然河川の都市型管理釣り場といったところです。
遡上のタイミングが数回に分けてあるようですが、春休みの時期なら確実にいますので遊んでもらえることでしょう。
あ、長靴あったほうがいいです。
もう来年のシーズンが待ち遠しい(^^♪
最後にマルタウグイおすすめルアー5選
スミス Dコンタクト 50mm 4.5g
月虫(沈)55mm 6g
BUX 3.8g
AR-S 3.5g
K-1ミノー85sp
以上持参でよろしくです!
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