大好きな源流のイワナ。
どの川でも最上流部に陣取り、他魚種を寄せ付けない孤高の存在。
今回は、今春に訪れてその美しさに感動したあのイワナを求めて、天竜川水系の源流部を再訪しました。
果たして秋色のイワナに出会えるのか。絶滅してたりしないか?
期待と不安を胸に、中央道をひた走ります。
あの雲の上に中央アルプスが。急峻な地形が生み出す、荒々しい源流へ。
天竜川支流の源流部へ、イワナを探して
ここは謎の標識が乱立する通称「幽霊の川」。今回も無数の「!」に見守られながら奥地へと突き進みます。
はじめてのウエットゲータースタイルで
この源流釣りは電動アシスト自転車と歩きで10キロぐらい行くスタイルなので、ウェーダーよりウェットゲーターがいいかも!なんて思って導入してみました。
感想は後ほどにして、ウェーディングシューズはいつものコーカース・バックスキン。
ソールは、高い滑り止め効果が気に入っているトリプルスレット・カーバイドスパイクを使用。
しかしよくボルトが落ちるんです(^-^;
釣行前には締め直して気合を入れます。
熊よけスプレーをリニューアル
フロンティアーズマンのベアスプレーが飛距離、濃度ともに最強です!
とにかくパッケージがめっちゃ怖い!ww
超、脅しに来てる!
射程距離10.5mっていうから、遭遇してもワンチャン無傷で帰れるかも。
行けるとこまでチャリで
短い流程で1000m以上落差のある川なので、林道もめちゃめちゃ急!
自転車は乗ったり押したりしながら、帰りのことを考えてなるべく遠くまで運んでおきます。
適当な場所に乗り捨てたら、あとは徒歩でグイグイ行きます!
幽霊の川源流部・弐ノ谷。イワナはいるか?
春にやってきて「壱ノ谷」と名付けた沢からさらに奥。これを「弐ノ谷」と名付けよう。
弐ノ谷はこんな感じ
花崗岩が多く、全体に白っぽい。
保護色で白っぽくなったイワナは本当にキレイ!
まあこの川、どこもこんな感じです。大岩が連続し、ふと開けた淵がある。
淵をそっとのぞき込みながら、ルアーを投げたり、フライを落としたり。
おかしいな、イワナがいない。
腹が減ったのでランチに
今日のランチは、アルファ米にお湯をそそいで作るドライカレー♪
沢の水をジェットボイルで沸かして注ぐだけ。
3分待てば、っと?え?熱湯15分( ゚Д゚)?
このシリーズ、いつものパスタなら速いんだけど米は時間がかかるのね。
勉強しました!
とりあえず無事にできたけど、カレーパウダーを入れるタイミングはお湯と一緒だったかな。
微妙に混ざり切らないドライカレーが完成ww
でもこんな場所で食べたら何だっておいしいわ。
イワナを探してさらに上流へ
大岩にはばまれ、入れるポイントが限られる中で時間が過ぎていきます。
秋までに誰かに釣られちゃったのかな。
源流でイワナ食べちゃう動画とか見て真似する人もいるだろうし、あれは残念な流れだな。
せめてひっそり内緒でやってほしいよ。
そして源流ヤマトイワナ、降臨!
あまり深追いすると戻れなくなるので、3時に下山することにしているんだけど2時半、ノーフィッシュ。下りながらポイント探そう。
上りで見落としていたポイント発見
ここが最終ポイント。ってとこでさっき見なかった岩陰を発見。
こんなのあったっけ?まあいいや。絶好のポイント、未だノーフィッシュ、ここは手堅くAR-Sをプレゼンして差し上げよう。
遂に来た!源流ヤマト
写真右奥の反転流にピンポイントキャスト。
一発でヒット!
ジンクリアの水中でうねる魚体、まあまあのサイズだ。
秋らしく黒っぽいイワナが水面を割ってファイト。
天空の川で掴んだ至福の時間・・・
よかった。イワナ生きてた
遂に来た!待望のイワナ
この野生、純血ヤマト。めちゃくちゃカッコイイ。
春は美白イワナだったけど、秋にはこうなるのね。
最後の最後に顔を見せてくれた天竜川源流のヤマトイワナ。
いやー今回は苦労したな。絶滅したかと思ったよ。
生きててくれてありがとう!
釣れてよかったというより、人間に食べ尽くされてなくてよかった。
でウェットゲーターどうだった?
歩く距離が長いのでいいかなと思って導入したウェットゲーターですが、寒い!
源流域は超低水温なんです。(1匹釣るのに必死で測るの忘れたけど)
一度モモまで浸かってしまったらあとは冷えるのみ。
すぐにつま先の感覚がなくなって、次第に手がかじかんできて、ランチの前にはカイロ貼ってました。カイロ持っててよかったよ。
というわけで源流域のウェットゲータースタイルはナシですね。
絶対にオススメしません。
真夏の里川でのヤマメ釣り、オイカワやハス釣りならいいかもしれません。
源流のイワナを守ろう
地球温暖化や河川の乱開発によって生息域を狭め続け、釣り人による捕獲やニッコウイワナの放流によってその数が減少し続けているヤマトイワナ。
実際に源流を歩いて釣りをして感じることは、本当に希少な魚だということです。
だから興味本位で食べたりしてほしくない。
ヤマトイワナに限らず源流のイワナって、釣り人がちょっと食べちゃったぐらいでいなくなってしまう個体数しかいないんです。
目立ちたいとか軽い気持ちで、源流でイワナ料理の動画をアップしてるの野蛮だと気づいて欲しいな。模倣犯も現れますからね。
イワナの未来のためにキャッチアンドリリースを徹底していきましょう!