日本淡水魚(アクアリストでの通称:日淡)の中でも最高峰の美しさを誇るオイカワ。
身近な河川にいっぱいいます!
私は子供の頃、近所の川で釣りと言えばオイカワでした。
オイカワのついでにカワムツ、ムギツク、カマツカ、タナゴなどが釣れるような川があり、釣りキチ三平世代の私はそこで近所のおじさんに釣りを教わりました。
あれから40年。
学校や仕事などがありながらも細々と釣りを続けて、40歳を過ぎてから釣りの世界に深くのめり込むようになり、地方や海外遠征に行ったりして今回辿り着いた(戻って来た)のがオイカワ釣りです。
昔は練りエサで釣ったオイカワですが、40年ぶりの今回はより風情を求めてフライで狙ってみることにしました(^^)
埼玉でオイカワのフライフィッシング
都市型河川で逞しく生き残るオイカワですが、やはり「清流」という感じの川に生息域を残しているようです。
東京、埼玉にも多くの本流、支流がありますが、今回狙うのは荒川水系。
荒川のすべての支流にオイカワが生息するといってもいいでしょう。
そのぐらい生命力が強く、場所によっては「湧く」といわれるほどです。
とはいえ、やはり環境破壊によって生息域を減らしているのは否めません。
何川で釣れるん?
都心から近い荒川の支流といえば入間川や越辺川、黒目川や柳瀬川や新河岸川などです。
これらのだいたいどこでもオイカワがいます。
しかし比較的キレイな流れが好きな様で、多少高低差があって流速がある川のほうが魚が多いです。
あと単純にそういうきれいな川で釣りたい♪
底質として泥より砂、砂より砂利、砂利より礫といったところでしょうか。
サラサラ流れている川で小石&礫と砂利っていう具合が一番オイカワに似合います。
荒川でも上流へ行けばもっと多くの支流がありますし、ヤマメやニジマスや鮎で知っている川にもオイカワは泳いでいます。
とりあえず橋の上から覗き込んで、流れを斜めに横切る灰色のオイカワの群れが目視できる川ならやってみて損はありません。
オイカワのポイント
秋は深場に集まりますが、何といっても晩春から夏にかけて婚姻色の出た鮮やかなオイカワを釣るには、「瀬」でしょう。
瀬頭、瀬尻、瀬のド真ん中、ヒラキ、日によって違うし時間帯によっても違いますがとにかく瀬です。
そこを探っていなければ多少でも周りより水深があるとか、流れが変化しているとかのポイントをチェックしましょう。
オイカワのフライフィッシング用タックル
大きくても15cm。
20cmいったらモンスターオイカワです。
フライロッドは弱ければ弱いほどいい
大きいオイカワを狙えば2~3番のロッドでも十分楽しめますが、なんとオイカワ専用のフライロッドが発売されているじゃないですか!
オイカワ専用で0番を1本持っておくのもオシャレですね♪
フライリールは何でもヨシ
リールでファイトすることはないので、リールはただの糸巻きということになります。
ロッドとのバランスで小さめのもので気に入ったものなら何でもOK!
フライでオイカワを釣る際のラインとリーダーとフライ
小物ですし、当然細糸で。
ラインは0番、フローティング
遠投しないし魚が小さいし、ラインは0番でOK。
オイカワは浅瀬の釣りなのでシンキングラインだと石にひっかります。フローティングラインを使いましょう。
先端は1.5~2lb。8xといったら1.8lb
テーパードリーダーは7X。最終的なティペットは8X(ナイロン1.8ポンド)でOKです。
フロロは沈むので根がかります。浅いから回収しに行けるけど(^^)
フライは小で
20番程度のフライで勝負です。オイカワは昆虫食だから、偏食するようならハッチする虫に合わせる必要がありますが基本「超小さいフライ」を結べば大丈夫です。
ドライで釣れたらカッコイイですがウェットの方が釣れます。
ドライは「乗らねぇ~!」と悶絶します。
オイカワの釣り方
クロス~ダウンクロスで投げて、下流でU字ターンさせます。
ターンしてラインが伸び切ったらリトリーブで回収。このリトリーブで食ってくることもよくあります。
シーバスやってる人なら、フローティングミノーやスローシンキングミノーを流れに乗せて釣る釣り方をご存知だと思います。あの感じです。
釣るだけならモロにダウンで流して、竿でアップダウンさせてレンジを合わせてもいいでしょう。
アタリがあっても合わせず、向こう合わせでロッドに重みが乗ったら軽く竿を立てる感じです。
電撃アワセの方もいます。
個人的には電撃アワセって間に合ってない気がするので、ロッドに重みを感じるまであえて合わせず待つスタイルです。
まあどっちでもお好みで大丈夫!
実釣!フライで狙う埼玉のオイカワ
教えてもらったとおりにできるのか?
ここはチャラ瀬が淵になっていく瀬尻でしょうか。
淵の入り口にU字ターンでフライを流し込みます。
流心にフライが流れるようダウンクロスでキャスト。
流心にでかいの、色付きのオイカワがいます。
瀬の最後のあたりでラインがピン!と。
ロッドを伝って手にもしっかり感触が来るわかりやすいアタリです。
半分は向こう合わせでロッドに重みを乗せます。
ラインを手繰って引き寄せてきます
よっしゃ!オイカワ釣れました(^^)
デカい!15cmぐらいありますね。きれいなメスのオイカワです。
その後、婚姻色の鮮やかなオイカワを求めてキャストを続けます
場所はどんどん移動しましょう。
ワンキャストしたら2、3歩動いてオイカワのいそうな場所へ侵入していきます。
瀬の始まりや終わりは丁寧に数キャストして探ります。
すると大物ヒット!
でか!オイカワってこんなに大きくなるんだってくらいのヤツ来ました!
このサイズが釣れたらもう大満足です。
日本淡水魚独特のグリーンとオレンジ。この美しい魚に会いに、近くの川に行ってみてはいかがでしょうか!