真冬の東京を抜け出して2000km、亜熱帯性気候の西表島でゆるーい風に吹かれてカヤックと陸っぱりの釣りを満喫してきました(^^)
西表島の陸っぱりルアー釣り
さあ日本一のジャングル、西表島へ!
西表島へのアクセス
- フライトは6:10羽田発、石垣島行きの全日空
- 石垣空港から港直行のバスで30分
- 西表島上原港行きのフェリー10:50発に乗って40~50分の船旅
- 昼前に西表島着!
というのが順調に行った場合のタイムテーブル。
冬は北風が強く上原港行きが欠航することがあり、その時は西表島の南側の大原港に上陸します。
そこからだと大原港まではバスで1時間ほどかかります。
西表島はレンタカーで川を見て回ろう
白い線で描かれているのが県道215号線。
ご覧の通り島の半分ほどしか道路が通っていないんですねー
手つかずの自然も多く残っているということですね!
この県道を端から端まで行くのには50キロちょっとあり、1時間以上かかります。
レンタカー必須ですので迷わず借りておきましょう!
で、ドライブしていると橋には必ず川と橋の名前が書いてあります。
ちょいちょい写真に撮って翌日以降の釣りの効率を良くしましょう!
川に降りるには、だいたい橋のわきに道らしきものが付いています。
もしくは海から回り込みます。
駐車スペースは道路わきにあることが多いです(^^)
マングローブめがけてルアーを投げる
さて、早速川に降りてみましょう!
県道沿いを見てまわったところ川は全てマングローブの森から流れ出ています。
こういう小規模河川からジャングルに侵入しましょう!
対岸のヒルギの根元か、色の変わっているブレイクラインで釣れそうですね(^^)
基本的に全部それでいけます(笑)
マングローブジャックがヒット!
対岸にスピナーをキャストしてスローに巻いてくると黒っぽい影がスーッと付いてきてバイト!
ジャック出た!
ドラグを鳴らしてギュンギュン引きます!
想定内のサイズですがファイトが強い!何とかランディング。
いかにもサンフィッシュ科の魚って感じですね!
スモールマウスバスの南国仕様ってとこです。
この後フロロリーダーを4ポンドから8ポンドに変えました。
マングローブ林からチヌでた!
フローティングミノーで誘っていると好奇心の強いチヌが寄ってきてテールフックをついばみました。
サイズは20cmちょっとですがいいファイトをします!
続いて、つぶアンでボトムノックしているとまたまたチヌがヒット。
これは黒っぽいのでナンヨウチヌではないのかな~
チヌはよく遊んでくれました(^^)
あとコイツ、すぐ釣れます。
水量のあるところを回遊していて、ルアーを投げるとだいたい最初に反応してくるカワイイ魚です(^^)
西表島のオオクチユゴイを仕留める
今回の西表島釣行で是非とも釣りたかった魚がオオクチユゴイなんです!
過去にちょこっとトライしたことがあるのですが未だに釣ったことがありません。
今回はジャングルの奥まで入るつもりで気合いれて行ってきました!
と言っても、ちょっと奥へ入るとすぐ水量がなくなったり行き止まったりしてなかなかユゴイの住処に尋ね当たりません。
そんな中、「ここは!」という川がありました。
水量も豊富で冷水。ちょっと他の川とは違う雰囲気を醸し出しています。
薮漕ぎというより源流遡行で、トゲの付いた葉っぱをかき分け、岩にしがみついて淵を超え、どんどん行きます。
この緑の細長い葉はそこら中に生えていて、超トゲが付いていて危険!
西表島で薮漕ぎをする時はゲーターの着用を激オシします!
間違っても短パンで西表のヤブに突っ込まないでください。
タイツでも長ズボンでもウェーダーでも破れますのでゲーターを付けたほうがいいでしょう(^^)
他にもツル状の草が足に絡まったり、ものすごい花粉にやられたり、幹だか枝だかに行く手を阻まれたりしてなかなか進めません。
でもちょっと先には大きめの淵が見えていて、キャストポイントを探して崖を下ります。
そして遂にとんでもない薮漕ぎの末にオオクチユゴイパラダイスを発見!
何匹かそれらしき魚影が視認できるじゃありませんか(^^♪
ここで必殺のAR-Sを投入。
キャストスペースがないのでピッチングで対岸のオーバーハングを狙います。
カウントダウンしてスローに巻いてくるとスピナーをひったくるバイトが!
来たっ!
慎重に寄せて、足場がないので抜きあげランディング。
オオクチユゴイ!
古代魚的な風格が漂い、ウロコが独特の模様になっていて実に美しいです!
西表島のジャングルで細々と命をつないでいるオオクチユゴイ。
狭小な生息環境に閉じ込められた彼らは、釣り人がいじめるだけで絶滅しそうな危うさを感じさせます。
もっと釣りたいけど、あまり釣ったらかわいそうなので納竿。
こういう魚は絶対シングルバーブレス推奨ですね!
僕らが竿を出したこと以外はとても静かな2月のジャングルには、清々しい風が吹き抜けていました。
西表のマングローブ、おすすめルアー
気温は20度超えてても一応真冬なので、川に水は冷たく、海水は暖かいです。
より温水を好む魚は海に出ちゃってるようですね。この旅では汽水域でメッキもカマスも釣れなかったぐらい低水温でした。
もっとデカいルアーで豪快な釣りをしたいところですが、魚が小さいのと季節的に魚影が薄かった結果、2月の西表島淡水と汽水では以下のようなルアーがおススメとなりました!
とにかくAR-S
投げて巻くだけ。
あとは管釣りルアーが活躍しましたね!
スローでただ巻き、または小さいトゥイッチで好反応でした
最小フローティングミノーといえば僕はコレ!
むむ~。ラインナップが管釣り・・・
まあしょうがないですね。水がクリアで魚が小さい、サイトで釣るってことを鑑みるとある意味、冬の西表島のマングローブは雄大な管釣りってことです!
でもその環境を守るのはあなた自身!というフィールドですね。
できればシングルバーブレスで魚に与えるダメージを少なくしていきましょう(^^)
僕も途中からシングルバーブレスにしました!
西表島のカヤックフィッシング
西表島でやっておかなければいけないアクティビティの一つがカヤックです!
レンタルカヤックでマングローブの川
ガイド付きのカヤック釣りツアーを各社提供していますが、もうポイント知っているのでレンタルして自由行動にしました(^^)
裏内川はクルーズ船に注意
浦内川はクルーズ船の桟橋側が深くなっていて、広い川のそっちサイドがポイントです。
しかし当然クルーズ船も通るので十分注意して釣りをしましょう。
近づいてくる前に大きく避けておけば大丈夫です。
クルーズ船の通るルートは深くなっていて必ずブレイクラインがあります。
そこに付いていたチヌをシンキングミノーで一撃。
ヒルギの根元へタイトにキャスト
ヤエヤマヒルギ、オヒルギ、メヒルギなど汽水域に生える植物の総称をマングローブと呼んでいるわけですが、釣り的には何でもいいです。
とにかくマングローブの根元ギリギリにキャストできるかが勝負の分かれ目ですので練習しましょう!
いいところにキャストが決まれば魚がでるのは西表島でも同じです。
着水同時巻き始めから2秒でヒットしたマングローブジャック(ゴマフエダイ)。
マングローブの根っこは手前側に出っ張ってきているので根がかることも多いのですが、カヤックなら外しに行けます。
マングローブは日なたか、シェードか
今は2月なので水温が低く、日なたの方に魚がいました。
クロダイは日陰にもうろうろしています。
干潮時は釣りになりません
潮位を見て釣りに行かないとご覧のような陸になってしまいます。
この葉っぱのところまで水があるとすると、何てすばらしいポイントなんでしょう!
満潮前後しか釣りにならないと思っておいたほうが良さそうです。
満潮でも小潮系で潮位が低い潮回りの時はカヤックフィッシングはやめといたほうが無難です。
それにしてもカヤック気持ちいい!
西表島のマングローブを攻めるタックル
豪快な釣りを想像するかもしれませんが、真冬は超繊細。
西表でのタックルは小渓流用
このセットだとロッドは5.6フィート、リールはステラc2000です。
ラインはPE0.6号にフロロリーダー8ポンド、スナップ00番です。
ルアーもリールも小。冬なので大型魚の気配がありませんでした。
夏に行かれる方は30cm程度のメッキが釣れるタックルが必要です。
また冬は水が冷たいのでウエストハイのウェーダーがあったほうがいいです。
そして薮漕ぎにはゲーター着用で行きましょう!
西表島での宿泊はVilla西表
上原港から徒歩5分!
アットホームなVilla西表
上原港から徒歩5分、西表島の釣りの拠点には大変便利!
ここは3年前にもお世話になっていて今回が2回目なのです。
オーナーはなんと山梨県から西表の自然に魅了されて移住して来られたとか!
いまでは西表の自然を知り尽くしたネーチャーガイドとして活躍中です(^^)
泡盛の品ぞろえは西表ナンバーワンだそう(笑)
アクティビティも充実
レンタカーも宿にあるので予約しておくと便利です。
シュノーケルやナイトツアー、カヤックやSUP、ボートフィッシングなどのアクティビティも充実しているので、遊びはなんでも相談できます(^^)
今回は2月なのでカヤックツアーのスタッフが休暇中とのことでした。
オフシーズンの西表島はVilla西表に限らず、スタッフ休暇が多いので事前に確認しておきましょう。
釣った魚をいただく
フィッシングボートで釣った魚もこんな素敵に料理してもらえます!
西表島の美しい海で育った美味しい魚です!たまらーん(^^)
ちなみにVilla 西表の宿泊料金は、安い部屋で素泊まり3000円だったと思います。
でレンタカーが1日4000円。飯を節約するプランなら1日1万円あれば西表の大自然を満喫できます!
余裕があればカヤックやボートフィッシングなどのオプショナルツアーを申し込んでさらに満喫しちゃいましょう(^^)
多少お金はかかりますが、はっきり言ってめちゃくちゃ楽しいです!
冬の西表島、淡水・汽水ルアー釣りまとめ
- 水温が低いので温水を好むメッキやカマスは汽水にいない
- マングローブジャックはいるけど小さめ
- チヌ(クロダイ)はたくさんいる
- アングラーやカヤックツーリングが少ないのでゆっくり釣りができる
- オオクチユゴイは純淡水を中心に釣れる。低水温にも比較的強い
- 潮の満ち引きを調べて、水が多いときに釣りに行こう
- ランガンにはレンタカー必須
といったところです。
西表島へのアクセス
西表島はアクセスがやや不便なのですが、行けばジャングルパラダイスです!
羽田発6:10のANAに乗って順調にいけば昼に着きます。
石垣島で宿泊して、ライトに日帰りで西表島に行くのも楽しいと思います(^^)
国内なので予定も自由に組みやすいですし、飛行機と宿を取ればあとは何とでも!あー、もう行きたい。すぐ行きたい!
という南国の釣り旅でした。ありがとうございました。