世界自然遺産の知床半島は、日本で最も自然の密度を感じられる場所の一つで、
毎年行ってしまいます。
あの素晴らしい自然の中で美しいオショロコマを釣るのって、何か特別なことをしている感があって好きなのです。
オショロコマ釣りは今のところルール設定がなくて、僕たち釣り人の気持ち一つでサステナブルな遊びになるか廃れていくか決まります。
知床全体にたくさんオショロコマがいると言っても、釣った魚を全部持って帰ってしまうような釣りをしていたらあっという間に絶滅の危機に瀕してしまうでしょう。
リリースは前提として、リリースする魚の生存率を上げるためには、せめてエサを飲みこませて釣るよりルアーで口元だけフックアップする、しかも管釣り用の細いシングルのバーブレスフックで釣ることが望ましいと思っています。
それでも十分な釣果が得られますので、フックを全部シングルバーブレスにして知床の河川へ行ってみましょう!
知床オショロコマのポイント
たぶん知床半島のすべての川にオショロコマがいますので、ドライブしながらエントリーしやすい川に入るといいと思います。
羅臼川
「道の駅らうす」などで賑わう羅臼川の河口。この辺はオショロコマよりもニジマスが多いのですが、少しだけ上流へ行くとオショロコマの生息域になります。
ほんの1kmほど上流に熊越橋という橋があり、この辺りから入ればオショロコマが泳いでいます。
対岸の護岸際や大石の周り、周囲より深い場所にルアーを通していくとかわいいオショロコマが飛び出してきます。
カラフトマス釣りの川の河口付近
河口はだいたいカラフトマス釣り禁止ですが、解放されているところがいくつかあります。
そんな川の、海からほんの数十メートル上った場所にもオショロコマは生息しています。
そしてカラフトマス釣りをやっている川の河口は駐車場があったり、川に降りる道がついていたりして釣りしやすい、ということです。
あとは、人が多い場所には熊が近づきにくいということも大事な要素です。
知床は世界でもトップクラスのヒグマの生息域です。
近年でも庭の飼い犬や家畜が襲われる事象が起こっていますから油断できません。
人気のないところは釣れそうですが熊に出会う確率も上がります。
安全第一でオショロコマ釣りを楽しみましょう!
↓ヒグマの足跡の次にヒグマの糞の画像を載せておきます。お食事中の方や苦手な方は飛ばしてくださいね。
ナワバリを示すように道に落としてあります。
こんなのを見かけたら即退散しましょう!
そして熊鈴などお忘れなく。
知床オショロコマ激釣!おすすめルアー3選
何でも釣れそうですが、これから知床へ行こうと思っている人にあえて言うなら以下の3つをおススメします!
AR-S トラウトモデルSH
着水した瞬間からブレードが回るので、浅い川で着水後すぐ釣れます。
アップでもクロスでもダウンでも、岩の間をナメナメ~っと巻いてくればオショロコマはイチコロです。
マイクロスプーン
0.9gのNOAとか、管釣りで使うもの全般のなかから好きなスプーンを数個持参すればOKです。
カラーははっきり言って何でもいいのですが、そう言われても困ると思いますので金、銀、黒、オレンジ、ってトコでしょう。
だいたい川が浅いので根掛かりも外しに行けますし、多少ポイントを潰してもポイントは無限にあるので細かいことは気にせず釣りしましょう(^^)
Dコンパクト
あえてミノーで釣りたい方はDコンパクトをシングルバーブレスにして挑みましょう。
トレブルフックは魚へのダメージもよくないし、知床の川は浅いので根掛かり必至です。
シングルにしていけば根掛かりも劇的に減りますので、結果として釣りに集中できます(^^)
オショロコマ釣りのタックルin知床半島
知床半島でオショロコマを釣るのは例えばこんな川です。
知床の川は「狭い!浅い!短い!」
川幅は数メートル、水深は数十センチのところが多い知床半島。
河口からいきなり渓流なので、河口すぐのところにオショロコマがいます。
遡行するにもすぐ堰堤とか、すぐ森で熊出そうとか、あまりロングで歩くところはありません。
そんな川ばっかなので、ロッドは渓流用でもいいですが管釣り用のウルトラライトでいいでしょう!
魚のサイズが手のひら程度で、川幅が数メートルですから考えられる限りライトなタックルでOKです。
ラインも極細で
ラインはフロロ2ポンド直結がおススメです。
PEの場合は0.15号にフロロリーダー2ポンドを50cmつければいい感じです(^^)
オショロコマの待つ知床半島へのアクセス
羽田空港から中標津空港へ約1時間半のフライト。
中標津空港からレンタカーで羅臼川まで約1時間半のドライブ。
レンタカーを借りたら中標津のDCMホーマックに寄って、事前に注文しておいた熊よけスプレーをピックアップして羅臼に向かいます。
宿は羅臼川のほとりにある羅臼第一ホテルや、羅臼の宿まるみが便利です。
旅のおまけ。日本最東端の温泉、相泊温泉へ
羅臼から北上していくと道路の最終地点、相泊港があります。
その直前の海岸にいきなり温泉があります。
写真のような小屋になっているのですが、浜に温泉が湧いていて、そこを掘って作られた超ローカルな温泉なのです!
海岸に漂う昆布の香を嗅ぎながら、また天気のいい日は北方領土を眺めながら、波の音を間近で聴くことができる珍しい温泉です。
泉質は昆布の香りと海水の入り混じったマイルドなダシのような湯です(笑)
おもしろいのでぜひ行ってみてください。
オショロコマ釣りのまとめ
とにかくオショロコマは知床半島どこにでもいます。
おそらく、太古の自然河川はみんなこんな風だったんだろうと想像しながら釣りが出来ます。
オショロコマがいそうなところにルアーを通せばだいたい出てきます。
だからこそ、この豊かな自然を守りたいという気持ちが湧いてきます。
個人的には早くレギュレーションができればいいなと思いますが、それまでは僕たちアングラーの一人ひとりの意識で守っていくしかないでしょう。
とにかく気軽にトライできますので、まずはウルトラライトタックルにシングルバーブレスでサクっと行ってみてください!
1泊でも十分楽しめますよー(^^♪